【プロジェクトマネジメント】メンバーへの動機付け XY理論/期待理論

システム開発

はじめに

プロジェクトをうまく進めていくためには、プロジェクトメンバーに動機付けを行い、やる気を出させることが重要です。本記事ではメンバーへの動機付けのために理解すべき理論について記載をしております。

マグレガーのXY理論

ダグラス・マグレガーが人間に対する2つの対立的な考え方を、

権限行使による命令統制のX理論」 と

統合と自己統制のY理論」として提唱したものである。

XY - Wikipedia
理論

簡単に記載すると以下の通りとなる。

理論内容
X理論人とは、基本的には仕事を嫌い、逃げたがるものである。(ので、命令により従わせる必要がある)
Y理論人とは、適切な動機付けのものであれば、自ら率先して行動し、解決を図るものである。

プロジェクトマネジメントにおいては、状況に応じ、上記XY理論を使い分ける必要があります。チームの習熟度に応じて、X理論→Y理論へと移行していけることが好ましいです。また、アジャイル開発においては、”自立性”が重要となりため、「Y理論」を念頭に置いて運営していく必要があります。

詳しくは、マグレガー著の、”企業の人間的側面―統合と自己統制による経営”に記載されています。

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期待理論

期待理論とは、ブルームが提唱した理論で、組織に置かれている人間は、”期待”によって動機づけられ行動し、努力に応じ”報酬”が得られると考えるという理論である。

期待理論は、”2段階期待”とも言われ、”成功願望”と”報酬願望”に分かれているといわれています。

願望内容
成功願望自身の努力が、必ず成功すると期待します。
報酬願望自身の成功が、報酬として還元されると期待します。

つまり、”誰しもが成功すると思い行動し、成功したら報酬を与えてほしいと考えている”ということです。もちろん企業人にとっては、報酬とは賃金であり、賞与でしょう。しかし、企業に属する、1プロジェクトマネージャがこれらの報酬を自身の差配で与えることは困難です。そのため、プロジェクトマネージャとしては、”成功時は誠心誠意の感謝を述べる”、”小さな貢献でもしっかりと取り上げる”といった言葉・気持ちでの報酬を与えることが非常に重要です。

褒め合える環境というのはチームを円滑に機能させるために非常に重要なポイントです。人の褒め方については、以下でも記載しておりますので、ご覧いただければ嬉しいです。

おわりに

本記事では、チームメンバーをマネジメントするにあたり重要な、動機付けの方法について2つの理論を取り上げ説明しました。人を動かすのは、プロジェクトマネージャに求められるスキルの一つです。うまく理論を取り入れながら円滑なプロジェクト運営ができるように心がけましょう。

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