対人影響力 とは?

システム開発

プロジェクトを運営する中で、もっと言えば仕事をしていく中で、他人と一緒に対応をすることは基本です。そのため、プロジェクト/仕事を円滑に進めていくためには、対人影響力を発揮していくことが求められます。

上司へ様々な提言を行うことや、職場のメンバーとの協力、他部門・関係会社との連携や、部下への指導、これらを十分に行い、周囲の人々を巻き込むことが求められます。

ここではそれぞれの対人影響力を発揮する際に必要とされることを記載していきます。

 

フォロワーシップ

フォロワーシップは4つの対人影響力の中で、最も重視すべきものです。上司と良好な関係を持ち、上司に対して自身に意見や意思を理解してもらえるように関係を構築することが必要です。プロジェクトを進めていく中で、上司の理解を十分に得られない場合、権限や他部門への折衝の問題で行き詰まることが多いです。

主体的に行動し、信頼関係を構築する

 上司からの質問待ち、確認待ちなど、受け手にならず積極的に自らが情報発信をしコミュニケーションをとることが重要です。また、上司が困っている・悩んでいる際は共に対策を考え、提言していく姿勢が求められます。上司も人間です。いつも助けてくれる人と、困ったときにしか相談に来ない人、どちらを援けたいと思うでしょうか?

建設的な批判も行えること

 上司を補佐することは重要ですが、Yesマンになってしまうと意味はありません。上司の意見・意向は尊重しながらも、自分自身の考え・信念を持ち、時には建設的な批判・反論をすることが重要です。Yesというだけであれば誰でもできます。あなたが上司の立場に立った時、Yesしか言わない人と、時にしっかりとした意見をくれる人、どちらが頼もしいでしょうか?

 

 

コワーカーシップ

職場の同僚は、皆さんが最も接しやすく会話する回数が多い人々です。同僚と共に仕事をしていく中で、協力関係を気づくことができないと、個人での仕事を強いられることになり、チームとしてのパフォーマンスを発揮することができません。チームとして成果を上げるためにも、良好な協力関係は必須です。

どんな人なのかを知る

あなたの同僚はどんな人がいますか?その人は、どんな性格で、どんな人脈を持ち、どんなスキルを持ってる方でしょうか?少なくともどんなスキルセットを持っている人なのか知らないと、助けを求めることもできません。まずは同僚の正しい仕事上の姿を知らないと、協力関係を築くことはできません。

また、家族構成はどうでしょうか?、いまプライベートで悩んでいることはないでしょうか?。昨今、業務上において他人のプライベートに踏み込みすぎることはNGとされています。しかし、仕事人の前に一人の人間です。プライベートで追い詰められているのであれば、仕事として十分なパフォーマンスを出すことができません。誰もがそうです。あなたも家族が大変な状態になっているときに、100%仕事に集中できるでしょうか?他人を思いやれるよう、最低限の状況理解は社会人として人として重要です。

ギブアンドテイクを心がける

同僚と仕事をするときに、どちらかがギブ(与える)ないしは、テイク(受け取る)に偏りすぎてはないでしょうか?助けたら助け返す、助けてもらったら違うときに助ける。これは人としての基本です。いつも助けている状態、いつも助けられている状態は不健全です。これは仕事の肩代わりという意味だけでなく、知識やサポートという意味でも言えます。教えてもらったら教え返す。人をつないでもらったのであれば、違う機会につないであげる。そういう関係を気づいていくことで、真の信頼関係が生まれていきます。

 

 

パートナーシップ

プロジェクトを進めていく上で、他部門の人や他部署の人と必ず関わります。時には協力会社の人と共に進めることもあるでしょう。部門外の人と接するとき、あなたは自部門の代表としての立場になります。自部門の人々と会話をする時よりも注意を払い、しっかりとしたパートナーシップを築いていくことが重要です。

必要な情報共有を徹底する

外の人と仕事をするときに注意する必要があるのが、情報共有の粒度です。当然Neet to Knowの考えがあるため、すべての情報を開示する必要はありません。しかし、言われないとわからないのです。外の人はあなたの同僚とは違います。背景が違えば、作法なども違うでしょう。「言わなくてもやってくれると思っていた。」「言われなくてもわかるでしょ?」は通用しません。必要な情報共有があれば必ず行いましょう。あなたが他部門から仕事を請け負ったとき、何の情報もくれない人と、密に情報連携をしてくれる人、どちらと仕事がしたいでしょうか?

一人称で、自分事として行動する

部門間を超えて仕事をする場合、どうしても線引きを行ってしまうものです。これは私の仕事じゃないから、これはそちらの仕事ですよね?一度は聞いたこと、言ったことはないでしょうか?。線引きをするというのは、縦割り組織であればある意味正しいです。しかし、あなたが役所の窓口で同じことを言われ、たらいまわしされたときにどう思うでしょうか?腹が立ちませんか?。仕事でも同じです。

もしあなたが、外と仕事をするとき、自分事として行動ができるのであれば、問い合わせを受けた際に自分ができる限りの努力をして何とかしてあげようと動くはずです。「もしかしたら、○○さんが知ってるかも?問い合わせてあげよう」などです。外の人は特にその業務についてわかってない人です。わからないから連携するのです。問い合わせを受けたとき、その瞬間一番詳しいのはあなたではないですか?精一杯助けてあげましょう。そうすれば相手も同じように助けてくれます。

 

 

リーダーシップ

仕事をしていくにあたり、部下・後輩を指導していく必要があります。もし後輩が育たなければ、今あなたがやっている業務は、あなたがやり続けないといけません。後輩が育ち、仕事を代わりにやってくれるようになることで、もっと高次元の仕事に時間を費やすことができます。

傾聴力を高める

質問を受けたとき、相談を受けたとき、まずは聞きましょう。人は年を取るほど話を聞かない傾向があります。これは経験を重ね、類似した状況に出会ったことが多くなるため、短絡的に回答を結びつけてしまうためです。これをしてしまうと、部下からすると話を聞いてくれない、一方的に決めつけられるという印象を持ってしまいます。そうなると、部下が相談する回数は減り、相談しないからリスク情報が上がってこず、クリティカルな状況になってから挽回に追われることがあります。まずは話を聞きましょう。今日部下と会話したとき、全部聞き終えてからあなたが発言しだしたことがありましたか?

積極的に話しかける

後輩や部下にはできるだけ、あなたから声をかけていくようにしましょう。昨今、セクハラやパワハラが叫ばれているため、自ら声かけをするというのは難しい側面があります。しかし、後輩からすればそれ以上に上司というものは声をかけづらいものです。あなたが新入社員として入社した時、部長や社長といった上役の人に簡単に相談に行けたでしょうか?忙しそうにしていれば直属の上司であっても話しかけにくくなかったでしょうか?「いつでも相談に来てねー」と言われて相談に行けましたか?

あなたの方から、何か困ってないかを聞きに行ってあげましょう。特に困ってなさそうで忙しそうでなければ、雑談でも良いかもしれません。会話の回数を増やすことがハロー効果を生み、心理的安全性を高めます。

 

 

さいごに

ここでは、4つの対人影響力について記載しました。対人影響力というのは仕事・プロジェクトを進めていくうえで非常に重要です。ぜひ意識してみてください。

また、人付き合いという点では、カーネギーの本も非常に参考になります。ぜひ見てみてください。

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