非IT企業の情報システム部がシステム開発を依頼させられた場合①~全体像~

非IT企業の情報システム部がシステム開発を依頼された

はじめに

情報システム部の方で、ITに詳しいだろうからという理由で、ビジネス用のシステム開発のマネージメントをするように依頼されることはないでしょうか?

実際は情報システム部の仕事と、ビジネス用システムの開発は大きく異なるものかと思います。

また、非IT企業では、システム開発を依頼する機会も少なく、一発勝負になることも多いです。

そんなお悩みを解決できるよう、いち非IT企業の情報システム部メンバーとして、実体験に基づくシステム開発の依頼の流れをまとめさせていただきました。

システム開発でお悩みの方は、是非見てみてください!
またITベンダーの皆さんにも企業側はこんなこと考えてるんだなーと思ってみていただければ嬉しいです。

システム開発依頼時の情報システム部の役割

非IT企業において、情報システム部が、自社の事業部(要求者)に依頼を受け、外部ベンダー(開発者)に依頼をすることが多い。この場合、情報システム部は、単純なプロジェクトマネージャ(PM)としてだけではなく、事業部・ベンダーの橋渡しをする、翻訳家として活躍することが求められる。

情報システム部がやり取りする相手

①事業部

ビジネスのプロだが、ITがわからない人
ビジネス面を理解し、正しいIT要求へ変換してあげる必要がある。

  • 新規事業を行うなどにあたり、ITを用いて実現したい。
  • やりたいこと(要求)は出せるが、どうやって実現(ITに)すればいいかがわからない。

②ベンダー
ITのプロだが、ビジネスがわからない人
IT面を理解し、ビジネス要求を正しく反映しているかを確認する必要がある。

  • IT/システム開発を通し具体的に実現していく。
  • 要件・基本設計(外部設計)・詳細設計(内部設計)のどこで担当を分けるかはプロジェクトで異なる。

非IT企業の情報システム部がシステム開発を依頼されたときは、事業部からビジネス要求をヒアリングし、IT要求に変換すること、つまりビジネスとITの両方の知識が求められることとなる。

システム開発の流れ(V字モデル)

システム開発として基本となるV字モデル(ウォーターフォールモデル)において、大きく以下のような役割分担となる。※基本的に常に双方と会話が必要となるが、比重の差が発生する。

そのため、

  1. [要求定義]
    まず情報システム部は、事業部(ビジネス側)と会話し、ビジネス情報を引き出す
  2. [要件定義~総合試験]
    それをもとにITベンダー(システム開発側)とシステム構築を進めていく
  3. [受入試験]
    最後に出来上がったものを事業部(ビジネス側)と確認する

ステップが求められる。

V字モデル(ウォーターフォールモデル)とは

  • V字モデルはソフトウェア開発手法の1つである。 
  • 主にウォーターフォール型開発において開発工程とテスト工程を対に並べ対応関係を明示したものである。
  • 同じ高さの開発工程・テスト工程は同じ詳細さとなることから、各工程の成果物に対するテストのレベル・範囲・内容を適切に認識・設定でき、プロダクトの品質確保に役立つ。
  • 線表が引きやすく管理しやすい開発モデルである。

プロジェクトマネジメントについては、PMBOKの考え方が非常に参考になるので、ぜひ一読いただきたい。

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